こんにちは。
ニッポンたび日和 運営者の「たびねこ」です。別府温泉へ旅行に行くなら絶対に外せないのが明礬(みょうばん)エリアですが、中でもひときわ存在感を放っているのが明礬湯の里ですね。
インターネットで検索してみると、白濁した濃厚なお湯や、まるで昔話の世界に迷い込んだような藁葺き屋根の風景が出てきて、見ているだけで心が躍ります。
でも、同時に「シャワーがないって本当?」「食事処は平日やってないの?」といった、利用上の不安や疑問を感じている方も多いのではないでしょうか。
せっかく楽しみにしていた旅行ですから、現地で「しまった!」と後悔するのは避けたいですよね。
効率よく回って、最高の温泉と絶品グルメの両方を満喫したいものです。
今回は、私が実際に現地をリサーチし、公式情報だけでは見えてこない細かな注意点まで含めて、湯の里の魅力を余すところなくお伝えします。
- 創業300年の歴史を持つ明礬温泉ならではの濃厚な泉質と驚きの効能
- 知っておかないと現地で困るシャワー設備の実情と、通な入浴マナー
- 土日祝限定のレストランで味わうべき、大分名物とり天と温泉蒸しプリン
- バス停選びが重要!別府駅からのアクセス方法と混雑回避のコツ
明礬温泉の湯の里で味わう絶景露天と食事の魅力

明礬温泉の湯の里は、単なる立ち寄り湯の枠には収まりません。
ここは江戸時代中期、享保10年(1725年)から続く「明礬(ミョウバン)」製造の歴史的遺産と、標高350mからの圧倒的なロケーションを誇る露天風呂、そして地元の素材を活かした絶品グルメが融合した、まさに五感で楽しむ「温泉テーマパーク」のような場所です。
まずは、実際に訪れる前に知っておきたい温泉や施設のメインコンテンツについて、深掘りしていきましょう。
予約不可でも人気の貸切家族風呂を利用するコツ
カップルや小さなお子様連れのファミリー、あるいはタトゥーがある方にとって、プライベートな空間で気兼ねなく温泉を楽しめる「貸切湯(家族風呂)」は非常に魅力的ですよね。
湯の里にも、藁葺き屋根の風情ある貸切湯が4棟用意されていますが、利用にあたって最も注意すべき点は「事前予約が一切できない」ということです。
こちらの貸切湯は、電話やネットでの予約を受け付けておらず、現地での先着順受付のみとなっています。
そのため、週末や連休などの繁忙期には1時間以上の待ち時間が発生することもしばしば。
「行けばすぐに入れるだろう」と軽い気持ちで訪れると、予想外の待ち時間にスケジュールが大きく狂ってしまう可能性があります。
貸切湯攻略の3つのポイント
貸切湯をスムーズに利用するためのコツをまとめました。
- 朝一番を狙う: 確実に待ち時間なしで利用したい場合は、営業開始時間(通常は10:00〜)に合わせて現地へ向かうのが鉄則です
- 待ち時間を有効活用: もし待ち時間が発生しても、焦る必要はありません。
後述する「湯の花小屋」の見学や、充実した売店でのショッピングを楽しんでいれば、あっという間に順番が来ます - 平日の利用: 可能であれば平日を狙うのがベストです。
比較的空いており、ゆっくりと静かな時間を過ごせます
また、一般的なスーパー銭湯の家族風呂とは異なり、ここの貸切湯にはシャワー設備がありません。
ボディソープなどのアメニティも最小限ですので、「不便さを楽しむ」くらいの心持ちで準備していくのが良いでしょう。
白濁した硫黄泉の効能と美肌効果を解説

湯の里の最大の魅力は、なんといってもその圧倒的な泉質です。
大露天岩風呂に一歩足を踏み入れると、鼻をくすぐる強い硫黄の香りと、神秘的な乳白色(白濁湯)のお湯が目に飛び込んできます。
このお湯を見ると、「ああ、本当に別府に来たんだな」という実感が湧いてくるんですよね。
専門的な話を少しすると、ここの泉質は「含硫黄-単純酸性・硫黄泉」に分類されます。
温泉ファンならピンとくるかもしれませんが、このお湯には女性にとって嬉しい「ダブルの美肌効果」が期待できるんです。
| 成分・特徴 | 科学的メカニズムと期待できる効果 |
|---|---|
| 酸性 | 強い殺菌作用に加え、古い角質を柔らかくして溶かす「ピーリング効果」があります。肌のゴワつきをリセットしてくれるイメージです。 |
| 硫黄成分 | 皮脂の分泌を抑えてニキビを防ぐほか、メラニンの生成を抑えたり、血管を拡張して血行を促進する作用があります。 |
つまり、酸性のお湯で肌の表面をツルツルに磨き上げつつ、硫黄成分で内側からのケアも目指せるという、まさに天然の美容液のようなお湯なんです。
ただし、成分が非常に濃厚なため、長湯をしすぎると「湯あたり」を起こすこともあります。
入浴前後はしっかりと水分補給を行い、無理のない範囲で楽しんでくださいね。
重要文化財の湯の花小屋と製造技術を見学

敷地内に立ち並ぶ、三角帽子のような形をした可愛らしい藁葺き屋根の小屋。
これが明礬温泉のシンボルとも言える「湯の花小屋」です。
実はこれ、単なる観光用のモニュメントではありません。
現在も現役で稼働している、世界でも珍しい「湯の花の製造工場」なんですよ。
ここで行われている「別府明礬温泉の湯の花製造技術」は、その歴史的・技術的価値の高さから、国の重要無形民俗文化財にも指定されています(出典:文化庁『国指定文化財等データベース』)。
江戸時代から変わらない製法で、地熱と温泉の噴気、そしてこの土地特有の青粘土を利用して、約40〜60日かけてゆっくりと結晶を作り出しています。
なぜ藁葺き屋根でなければならないのか?
この藁葺き屋根は、小屋内部の温度や湿度を一定に保つための、先人の知恵が詰まった精密な「環境制御装置」です。温泉の蒸気を適度に外へ逃がしつつ(透湿性)、雨水は通さない。
この絶妙なバランス環境がないと、良質な湯の花の結晶は育たないのだそうです。
見学は基本的に無料で、小屋の中を覗くと、地面からモクモクと白い噴気が上がり、栗石の上に敷き詰められた青粘土の表面に、白や黄色の結晶がびっしりと成長している様子を観察できます。
地質学と化学反応、そして職人の技が融合したこの光景は、大人の知的好奇心をくすぐること間違いなしです。
ランチで食べたいとり天とだんご汁の定食
濃厚な温泉でさっぱりした後は、美味しい食事でお腹も満たしたいですよね。
湯の里には見晴らしの良い展望レストランがありますが、ここで一つ重大な注意点があります。
それは、レストランの営業は基本的に土日・祝日のみであるという点です。
平日利用の方への注意喚起
平日に訪れる場合、残念ながらレストランは営業していません。
そのため、事前に市内で食事を済ませてから来るか、周辺の別府グルメをリサーチしておく必要があります。
売店は毎日開いているので、軽食程度なら購入できますが、しっかりとしたランチは期待できませんのでご注意ください。
運良く土日祝に訪れたなら、ぜひ味わってほしいのが大分の二大郷土料理です。
だんご汁定食(1,500円程度)

出典:明礬温泉「湯の里」HP
小麦粉を練って延ばした平たい麺(だんご)と、地元の野菜を味噌仕立てでじっくり煮込んだ、大分のソウルフードです。モチモチとした食感と優しい味噌の味わいが体に染み渡り、入浴後の体をさらにポカポカにしてくれます。
とり天定食(1,500円程度)

出典:明礬温泉「湯の里」HP
唐揚げとは一味違う、大分県民の国民食ならぬ「県民食」です。
天ぷらの衣をまとったサクサクの鶏肉を、ポン酢と辛子(または柚子胡椒)でさっぱりといただくスタイル。
脂っこくないので、温泉上がりでもペロリと食べられます。
どちらもボリューム満点で、旅の思い出になる味ですよ。
入浴後に必食の濃厚な温泉蒸しプリン

食事は別の場所でするとしても、これだけは絶対に食べて帰ってほしいのが、名物の「温泉蒸しプリン」です。
湯の里のプリンは、温泉の高温噴気を使って一気に蒸し上げられているため、独特の少し固めの食感と、凝縮された濃厚な味わいが特徴です。
ほろ苦いカラメルソースと、卵の風味がしっかりと感じられるプリン本体の相性は抜群。
お風呂上がりの火照った体に、冷たいプリンの甘さが染み渡る瞬間は、まさに至福のひとときです。
このプリンは売店で購入できるので、レストランが閉まっている平日でも楽しめるのが嬉しいポイントですね。
天気が良ければ、売店の外にあるベンチに座って、別府湾や高崎山の絶景を眺めながらいただくのがおすすめです。
コンビニスイーツとは一線を画す、本物の温泉地の味をぜひ体験してください。
明礬温泉にある湯の里へのアクセスや料金の注意点
魅力たっぷりの湯の里ですが、標高の高い山間部に位置していることや、歴史ある施設であることから、アクセスや設備面で事前に知っておくべき「お作法」のようなものがいくつか存在します。
行ってから「困った!」「準備不足だった!」とならないよう、実用的な情報をまとめました。
入浴料金やお得な割引クーポンの情報を確認
まずは気になる入浴料金ですが、2025年時点での目安として、大露天岩風呂は大人(中学生以上)600円、小人(4歳〜小学生)300円となっています。
この絶景と日本屈指の泉質をこの価格で楽しめるのは、全国的に見てもかなりコストパフォーマンスが高いと感じます。
さらにお得に入浴したい場合は、会社の福利厚生サービス(ベネフィット・ステーションなど)や、別府駅の観光案内所で配布されているクーポンブックなどをチェックしてみるのがおすすめです。
時期やキャンペーンによっては、100円引きなどの特典が受けられることがありますので、出発前に少しリサーチしてみると良いでしょう。
シャワーがない露天風呂での洗い方とマナー

これが「湯の里」を利用する上で最も重要なポイントと言っても過言ではありません。
実は、湯の里の大露天岩風呂には、一般的なスーパー銭湯にあるようなシャワー設備がありません。
洗い場にあるのは、桶でお湯を汲むための「上がり湯(カラン)」のみです。
「えっ、頭や体はどうやって洗うの?」「不潔じゃないの?」と戸惑うかもしれませんが、これには理由があります。
ここでは、濃厚な温泉成分を薄めずに楽しんでもらうため、そして昔ながらの湯治場の雰囲気を守るために、あえてシンプルな設備にしているのです。
推奨される「湯の里流」入浴スタイル
- かけ湯で流す: まずは桶を使ってカランのお湯を汲み、丁寧に体を流してから入浴します。
これが基本のマナーです - 成分を肌に残す: 非常に薬効の高い温泉なので、あえて石鹸でゴシゴシ洗い流さず、成分を肌に留めたまま上がる「湯治(とうじ)」スタイルが粋とされています
- 洗髪について: 正直に申し上げますと、シャワーがないため髪を洗うのはかなり大変です。
洗髪はホテルや他の立ち寄り湯で済ませるか、どうしても洗いたい場合は、桶で何度も汲んで流す覚悟が必要です
便利な設備に慣れていると最初は驚くかもしれませんが、「本物の温泉」と向き合う貴重な体験だと割り切って楽しむのが、ここでの正解かなと思います。
タオルやアメニティの準備と持ち物リスト
設備がシンプルであるため、アメニティ類も最小限です。洗い場に備え付けられているのは、基本的にボディソープとドライヤーのみと考えておきましょう。
持参すべきアイテムリスト
- タオル・バスタオル: 貸出はありません。
忘れた場合は売店で購入(有料)することになりますが、記念になるオリジナルのタオルも売っています - シャンプー・リンス: 設置されていません。
必要な方はトラベル用の小分けセットを持参しましょう - 化粧水などのスキンケア用品: 脱衣所には基本的にありません。
お肌が乾燥しやすい方は、お気に入りのスキンケア用品を忘れずに - 小銭(100円玉): コインロッカーを利用する際に必要になることが多いので、小銭を用意しておくとスムーズです
売店では、温泉成分を配合したオリジナルの「湯の花コスメ」も販売されているので、現地調達してその場で試してみるのも楽しいかもしれませんね。
別府駅からバスや車で行くアクセスと駐車場
湯の里は山の中腹にありますが、別府の中心部からのアクセスは意外と良好です。
ただし、バスで行く場合は降りる場所に注意が必要です。
公共交通機関(バス)の場合
JR別府駅の西口から、亀の井バスの「APU(立命館アジア太平洋大学)」行きに乗車します。
約15〜20分ほど揺られることになりますが、ここで注意したいのが下車するバス停です。
「明礬(みょうばん)」という名前のバス停もありますが、施設に一番近いのは「地蔵湯前(じぞうゆまえ)」というバス停です。ここから坂道を少し上がれば、徒歩数分で到着します。
車(レンタカー)の場合
大分自動車道の「別府IC」から約6分と非常に近いため、高速道路を使って来る方には非常に便利です。
無料の駐車場も完備されていますが、週末の昼時はかなり混雑することもあります。誘導員の指示に従って安全に駐車してください。
山道ですが、道路は整備されているので運転初心者でも比較的安心です。
湯の花コスメやお土産が揃う売店の魅力

温泉を楽しんで帰る前に、必ず立ち寄りたいのが売店です。
ここでは、先ほど紹介した国の重要無形民俗文化財の技術で作られた「薬用 湯の花(医薬部外品)」を購入することができます。
これをお風呂に入れれば、自宅の浴槽が一瞬にして明礬温泉に早変わり!来られなかった家族へのへのお土産にも最適ですし、自分用のリピート買いアイテムとしても人気です。
また、温泉成分を配合した石鹸やミスト、ローションなどの「湯の花コスメ」も充実しています。
実際に温泉に入って肌の調子が良くなったのを実感した後に見ると、ついつい欲しくなってしまうんですよね。
その他、大分の地酒(焼酎や日本酒)や特産品も数多く取り揃えられており、さながらセレクトショップのような品揃えです。
明礬温泉の湯の里で心に残る温泉旅を計画
明礬温泉「湯の里」は、シャワーがない、アクセスにはバスが必要、レストランは平日休みなど、現代的なスパリゾートに比べれば「不便」な点があるかもしれません。
しかし、それを補って余りある圧倒的な泉質の良さと、300年の歴史が織りなす独特の風景、そしてそこでしか味わえない体験があります。
便利さだけを求めるのではなく、地球の息吹を感じるようなダイナミックな温泉体験を求めている方には、間違いなく心に刺さるスポットです。
しっかりと事前準備をして、マナーを守りながら、日本一の「おんせん県」大分が誇る名湯を心ゆくまで堪能してくださいね。
みなさんの旅が、素敵な思い出になりますように!